11月初旬、ほんのり赤く「楷(かい)の木」が色づいていた。
随分前から訪れたかった『閑谷(しずたに)学校』。
これが学校?
立派な寺のようだ!!
向上心があり、几帳面に忍耐強く物事に取り組む、岡山県の知りあいを何名か思い浮かべた。
江戸時代前期1670年、岡山藩主 池田光政(いけだみつまさ)によって創建。
庶民のための公立学校。
約30年かけて、現在とほぼ同様の外観を完成させた。
校門(こうもん)
またの名を鶴鳴門(かくめいもん)。
屋根は備前焼(びぜんやき)の本瓦葺き(ほんかわらぶき)で赤い、
棟(とう)に鯱(しゃち)がある立派な正門です。
講堂(こうどう)国宝
講堂は、入母屋造り(いりもやづくり)しころ葺き(ぶき)の大屋根と
火灯窓(かとうまど)が独特な外観を造ってる。
入母屋造り(いりもやづくり)しころ葺き(ぶき)
中段で上段の切妻造(きりづまづくり-本をとじたような形の屋根)と下段の寄棟造(よせむねづくり-4方向に傾斜する屋根面)に分かれたような屋根。
火灯窓(かとうまど)
火灯曲線
中国から伝来して広まった。
小斎(しょうさい)
藩主が臨学の際に使用する。
屋根は『こけら葺き』木材の薄板を用いた施工。
簡素な『数寄屋』好みにまかせて造った家、茶室。
習芸斎(しゅうげいさい)
農民たちが学んだ施設。
飲室(いんしつ)
教師と生徒の休憩室。
炉のふちの文字は、「火の用心」を意味する言葉が刻まれていて厳重な注意がはらわれていた。
石塀(いしへい)
学校全体を取り囲む765メートル。
文庫(ぶんこ)
火除山(ひよけやま)
資料館
西薇山(にしびさん)先生の碑
明治14年閑谷学校の再興に半生をかけた。
校厨門
聖廟(せいびょう)
儒学(じゅがく)の祖、孔子(こうし)の徳をとなえる施設。
金色に輝く、孔子像(こうしぞう)が安置されてる。
毎年1月4日と、10月第4土曜日など、年に数日のみ特別公開される。
楷(かい)の木『学問の木』
11月初旬では、あまり赤く色づいてなかったのが残念。
閑谷神社(しずたにじんじゃ)
閑谷学校の創始者、石田光政を祀っている。
椿山(つばきやま)
約400本近いヤブツバキ。
石田光政(いしだみつまさ)の「御納所」供養塚
石田光政の、髪・爪・歯などを納めている。
岡山県備前市閑谷784
車
・山陽自動車道 和気ICから約5分
(国道374号線を備前方面に向かい広域農道を経由して西に入る)
・山陽自動車道 備前ICから約15分
(国道2号線を経由して、「閑谷学校入口」交差点から5km北に入る)
・県道赤穂岡山線を経由して、吉永交差点から3.5km南に入る
電車・バス
・JR吉永駅から市営バス約12分 徒歩40分
・JR備前片山駅から市営バス約15分