ウォーキング旅

清い水が湧き出る「針江」と 凛とした歴史と文化の「管浦」滋賀

投稿日:2019年9月7日 更新日:

針江(はりえ)


『生水(しょうず)の郷(さと)』と呼ばれ、美しい湧き水の集落。

日吉神社から出発!!

こんこんと川に、水が湧き出る。
水道代は不要だそうです。


川沿いに昔ながらの『川端(かばた)』が107ある。
107は、滋賀の大学生が数えて、郷(さと)の人に教えてくれたらしい。

夏は川で、子供が発泡スチロールの板に乗り、列をなして遊ぶそうだ。

道端の所々に無人で、手作りのカバン、帽子、紐が、安い値段で置かれてあり、思わず買っちゃいます。

大きな建物があったので尋ねたら、織物工場だった。
昔は織物の郷(さと)で、ガチャガチャという音が響き渡り、「ガッチャマン」と呼ばれていたと、80歳くらいの元気なボランティアガイドさん。
赤ん坊を姑に預けて、お乳もやれず、一日中機織りするのが、当たり前の忙しさだったようだが、随分前に廃れたようだ。

紙コップを持ち、湧き水ごとに水を飲んだ。
ボランティアガイドのおばあさんは「水の味が変わったやろ!」と言うが、全部おいしいが分からなかった。


川の藻の清掃は、かなり大変らしい。
清らかに流れる川は、針江の人々の努力のおかげですね。

川端(かばた)


外川端、独立した建物。

井戸(パイプ)深さ 約24メートル
水温 約13℃(年中)

大きいものは川で洗い。
鍋、野菜は川端で。

鯉は、お掃除屋さん。
食べかすなどを食べてくれ、バイキンが出ない。

梅花藻(ばいかも)


近畿地方にも梅花藻の群生地があったとは驚きです。

おさかな旭

「ふな寿司」だけを目当てに来た人は残念がっていた、仕込み中で次は11月???
たっぷり入った小魚の佃煮500円を買って帰った。
あたりGOOD

上原豆腐店

もめん豆腐が、大きくて美味しそうだった。

2009年、今森光彦氏の写真集の針江大川の河口、漁師の三五郎さんの舟と景色を見て、NHKドキュメンタリーで放映されたのがきっかけで、「針江」が知られるようになったそうだ。
中島自然池まで行きたかったな。

見学は、必ずボランティアガイドの案内で!!

『かばた』は、ほとんどが家庭の敷地内の自家湧き水の為。



連絡先

針江生水(はりえしょうず)の郷(さと)委員会事務局

TEL 090-3168-8400
TEL 0740-25-6566
AM10:00~PM4:00

http://harie-syozu.jp

電車

・JR湖西線 京都駅より快速電車で50分 新旭駅下車 徒歩20分
・JR湖西線新旭駅から循環バス東環状線利用10分 針江公民館下車

・名神高速道路 京都ICより湖西道路経由 50分
・北陸自動車 敦賀ICより国道161号線経由 50分
・北陸自動車 木之本ICより国道8号線から303号線経由 50分
・R161 今津方面から高島市役所の標識を右折
・R161 安曇川方面から高島市役所の標識を左折

 

管浦(すがうら)


淳仁天皇ゆかりの郷
大浦集落との田地をめぐっての争い
「長老(おとな-責任者)」高度な自治
小谷城主 浅井氏(あざいし)が統治
「供御人(くごにん)」天皇に品物を貢納する集団

長い歴史で人々が作った独特の景観です。

淳仁天皇(じゅんにんてんのう)とは?


第47代 淳仁天皇(じゅんにんてんのう)
おじいさんは天武天皇《天智天皇(中大兄皇子)の弟 持統天皇の夫》。

権力トップの藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)は、淳仁天皇をあやつり、自分の死んだ長男の未亡人を嫁に押し付けた。

淳仁天皇の前は、
女帝 第46代 孝譲天皇(こうけんてんのう)
両親は、大仏カップル 父ー聖武天皇 母ー光明皇后

淳仁天皇になったとき、孝譲天皇は上皇になった。

この時、淳仁天皇は、「管浦」を保良宮(ほらきゅう)、北の都「北京」(ほっきょう)とした。

藤原仲麻呂は、権力を持ち過ぎ!

淳仁天皇原仲麻呂 VS 孝譲上皇道鏡

孝譲上皇道鏡の勝ち!!

藤原仲麻呂は殺された。

淳仁天皇は、この後、淡路島に流され、なぞの死。
淳仁天皇派も多かったので、殺されたと考えられている。

そして
第48代 称徳天皇(しょうとくてんのう) = 第46代 孝譲天皇(こうけんてんのう)僧侶の道鏡(どうきょう)とタッグ政治を

33歳だった淳仁天皇は、怨霊となり苦しめたとか?!

管賀神社(すがじんじゃ)

管賀神社は、今も裸足で参拝しなければならない慣わしがあり、実際、裸足にはならなかったが草履に履き替え参拝しました。

手水舎(ちょうずや・てみずしゃ)

手水舎に、法螺貝(ほらがい)は、初めて見ました。

 

四足門(しそくもん)

西門と東門がある。

村の内外を隔てる門。

茅葺き屋根は左右対称、大きな石をどかすと簡単につぶれる構造になっているそうだ。

 


大集落との、200年におよぶ荘園争いから、守る為に創られたらしい。

何度か創り直しをしているらしいが、
「今は何千万円もするから、立て直しは無理かな!?」と、管浦に生まれ育った案内人は、ため息をついていた。

石垣(いしがき)

大波などから家屋を守るための防波堤として築かれたものと、扇状地形に家屋が立地していることから家屋を建てるための平坦地を造るためのものに分類できる。
高さは1メートル~1.5メートル程度で湖岸や道路に沿って直線的かつ垂直的に積み上げる。

台風時には、琵琶湖の水が氾濫して、家に被害が及ばないように、板を挟み入れられるようになっている。

2018年の台風で、石垣がかなり崩れ、直すのは大変だったようだ。

祇樹院(ぎじゅいん)

曹洞宗の寺院。
石組みの井戸。
琵琶湖の水が濁った際に集落の人々が利用した。

長福寺跡(ちょうふくじあと)


淳仁天皇の菩提寺。

阿弥陀寺(あみだじ)


惣寺。
惣(そう-中世の自治組織)の寄り合いが行われた。

安相寺(あんそうじ)


浄土真宗の寺院。
戦国時代の小谷城落城の際に、浅井長政(あざいながまさ)の次男・万菊丸をかくまった伝説がある。

家の梁(はり)カバー


管浦に生まれ育った案内人は、「あれは何?といつも聞かれる」と、不思議がっていた。
梁が突き出ている方が不思議? 強靱?!

道路は全て、琵琶湖を埋め立て造られている。

針江と管浦を、一日で歩いたが、よく清掃されていて、人々の美しい心根がわかる、清らかなところでした。

電車
永原駅下車 バス15分


北陸自動車道 木之本ICから25分

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