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毎年12月16日のみ!執金剛神像(しゅこんごうじん)東大寺

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なにかと気ぜわしい12月の半ば
12月16日のみ拝観できる秘仏、執金剛神立像(しゅこんごうじんりゅうぞう)

行こうか?行くまいか?
迷ったが起きるといい天気

行こう!

着いたのは11時頃

東大寺の正面は、大仏殿
今日も黄色い帽子をかぶった小学生が列をなしていた

大仏殿を右にまがって、少し上った一帯に
目的の法華堂、またの名を三月堂がある

 

 

法華堂(ほっけどう)(三月堂)


え~!
並んでる( ;∀;)

一時間半!

見るぞ!

コロナで突然の拝観中止が多く
せっかく来たのに・・・が多い中、観ることが出来るのは
ありがたい

並んでいる間に、近くの人の話声を聞くと
「去年、来たときは・・・」とか
整列の誘導している人に
「こんな並んだのは始めて・・・」と文句
「以前は日光菩薩と月光菩薩もいたのに、今はミュージアムに・・・」
「昔はお堂の中は暗かった・・・」
などなどリピーターの多さにビックリ

中に入ると、コロナで4つに分けたブロックを
15分ごとに交代して観るから時間がかかっていた

先に現れたのは、巨大な仏像群
さすが東大寺
大仏だけ大きいのではない

でえ~んと真ん中に、有名な不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)

不空羂索観音立像(ふくうけんさくかんのん)

国宝
三目八臂(3つの目と8本の腕)を持つ変化観音菩薩
天平時代の傑作
脱乾漆造り
像高362.0㎝

そして、その両脇の梵天(ぼんてん)と帝釈天(たいしゃくてん)がでっかい

前には四天王
踏んでいる邪悪者は2人
増長天が踏んでいた、ひとりはテンパ、ひとりは頭がとがっていて、後ろの女性が「ウルトラマンかい?」
私は、マンガ『宇宙兄弟』の二人に似ていると、一人で、ほくそ笑んでいた

後ろに、ひかえるのは金剛力士像

その後ろに回ると執金剛神立像(しゅこんごうじんりゅうぞう)が厨子(ずし)に入っていた

執金剛神立像(しゅこんごうじんりゅうぞう)


開扉   毎年 12月16日
国宝
制作年代 奈良時代
像高   173cm
安置場所 法華堂

巨像4メートル群を観た後だから厨子に入った像は小さく観えた
カッコイイ!
武器 金剛杵(こんごうしょ)を持つ、振り上げた右手が今にも動きだしそう
かまえた左手にも力が入り血管が浮いている

鮮やかな色が残っている
年に一日の拝観だからだろう
光に当たると色がはがれ落ちるというから
もちろん、まだらだが
歯茎の赤
鎧(よろい)の金
衣の緑色に青色
美しい色です

模型がミュージアムに設置されたらしいが
鮮やか過ぎるのは、どうもしっくりこない

来てよかった

外に出ると列は、ほとんど無くなっていた
でも、「四月堂」「二月堂」「俊乗堂」など回っていたら
「法華堂」の列は長くなったり、短くなったりと一日中盛況だった

そして
東大寺の創建時のリーダー良弁と

平氏の焼打ちによって、溶けて地に落ちた大仏を救った重源

の像も特別拝観されていた

開山堂(かいざんどう)

国宝

良弁僧正坐像(ろうべん そうじょう ざぞう)

 

国宝
しっかりした体をしたイケメン

良弁杉(りょうべん すぎ)


東大寺の創建時のリーダー良弁

良弁は幼い頃に、大きな鷲(わし)にさらわれて、東大寺の杉に引っ掛かった

東大寺で養育され、立派な僧へ成長

子どもをさらわれた母親は、わが子を捜して各地を歩き回った
・・・・・

そして何十年かが過ぎ、母と子は、観音様のお導きによって、東大寺二月堂の前で会った

老いた母は「・・・・・  」

「あなたが申されし、綿の守りは・・・もしや、この品では・・・」

良弁が身につけていた観音様の像が入った綿の守り袋

ふたりは、かたく抱き合い、声をあげて泣いたとさ

俊乗堂(しゅんじょうどう)

俊乗上人坐像(しゅんじょう しょうにん ざぞう)
(重源像(ちょうげんぞう))

 


国宝
木造
彩色
像高81.8㎝
鎌倉時代

治承4年(1180)12月28日、東大寺は平氏の焼かれた

大仏の頭と手は転げ落ち、体は溶けてしまった
寺は没収され、多くの僧侶が寺を去った
工人たちは、大仏のひどい姿をみて、大仏復興、東大寺再建は不可能と思った

この時、重源が登場!

すでに61歳になっていた重源だが復興のために、たとえ端布(はぎれ)や鉄釘一本でもいいと寄附を集めた

そして、平氏が壇ノ浦で滅んだ5ヶ月後、完成した大仏に魂を入れる開眼(かいげん)の儀式がおこなわれた

重源は86歳で、この世を去った

阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)


快慶作(重源上人が造らせた)

 

愛染明王像(あいぜんみょうおう)


平安末期

 

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