板に描いたまっ黒の肌、恐い顔、背中に怒りの赤い炎、近代に描いたのではないかと思う程コントラストがはっきりしている、初拝観というのをテレビで見て、ぜひ観てみたいと、平日の最初の日にでかけた。
仁和寺で思い浮かぶのは、吉田兼好が書いた徒然草の中にある
『仁和寺にある法師』
仁和寺のおじいさん法師が、石清水八幡宮に行ったことがないから、ある日思い立って、一人でお参りに行き、極楽寺と高良を拝んで満足して帰ったが、一番大切な山の上にある神社に行かなかったので、事前に調べは必要という話し。
『これも仁和寺の法師』
こむずかしい話と思いきや、仁和寺の和尚さんが、宴会で酔っぱらって、脚の付いた金物器をかぶって踊ると、皆が喜んだので踊りまくったが、かぶっていた器が取れなくなり、医者に無理やり引っぱって取ってもらったが、耳や鼻は欠け、なかなか治らなかったという、あきれた話。
五大明王壁画 金堂裏堂
写真は撮れないので、パンフレットを写した。
手の組み方の違いなどが、解りにくいですね。
威力ある神。
食物を与える神。
牙で一切の苦しみや悪、煩悩を噛み砕き、呑み込んでしまうそうな。
右足に踏まれているのは大自在天(だいじざいてん)、左足で踏まれているのは妻の烏摩妃(うまひ)で、大日如来に従わなかったので屈服させたそうな。
降三世の三世は、過去・現在・未来で、煩悩を降ろすと言われ、調伏(ちょうぶく-怨敵・魔物を降伏させること)を目的の時に拝まれる。
お不動さん。
五大明王の中心。
「能く毘那夜迦(びなやか-悟りを妨げる摩)の障碍(しょうがい-さまたげとなるもの)を除く」と説かれ、結界を全て司(つかざどる)っている。
手に軍持(ぐんじ-{甘露(かんろ)の智水(ちすい)天から降り、煩悩を洗い流す水}が入った水瓶)を持っている。
六足尊(ろくそくそん)と呼ばれ、六面六臂六足(ろくめんろっぴろくそく-六つの顔、腕、足)に描かれている。
悪人を懲らしめ、悪夢を消滅、悪病を除く。
水牛に乗らないことが、図像的に珍しいらしい。
経蔵
霊宝館の名宝展
写真禁止。
孔雀明王像
孔雀経法は、皇妃の安産祈願、祈雨、除災などの修法。
まん中が、三面六臂(三つの顔・六つの腕)で珍しいらしい。
左右の、一面四臂(一つの顔・四つの腕)が日本では多いそうな。