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ぜいたくな興福寺 国宝館・北円堂・中金堂・東金堂 特別開扉 奈良

投稿日:2020年11月7日 更新日:

興福寺 Head Temple  KOHFUKUJI

 

 

重い病気を患った藤原鎌足(ふじわらのかまたり)の回復を願った寺。

法相(ほっそう)宗の教えは「唯識(ゆいしき)」思想
「あらゆる存在は唯だ自己の識(こころ)の現れにすぎない」むずかしい。
心の状態によって、同じ人が親切になったり、おせっかいなったり?
やっぱり、むずかしい!

国宝館(こくほうかん)
National Treasure Hall

 

興福寺の目玉は、なんといっても阿修羅(あしゅら)像。
少年のような細い身体に、3つの表情が異なる頭、細長~い6本の腕。
ひそめた眉など魅力的です。

でっかく、はちきれそうな顔の仏頭(ぶっとう)、頭は欠け、右耳のみ。

金剛力士(こんごうりきし)立像

国宝館の中心に、そびえる千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)立像

インド神話に登場する八部衆(はちぶしゅう)立像

どれもこれもスゴイが、
小ぶりの
天塔鬼(てんとうき)・龍塔鬼(りゅうとうき)立像
が、ユニークで好きです。

東金堂(とうこんどう)
Eastern Golden Hall


イケメンの文殊菩薩(もんじゅぼさつ)坐像。

十二体おそろいの十二神将(じゅうにしんしょう)立像

中金堂(ちゅうこんどう)
The Central Golden Hall

平成30年に再建。

釈迦如来座像(しゃかにょらいざぞう)も金ピカ

元旦から七日間しか拝観できない吉祥天倚像(きっしょうてんい)が秋の一か月程開扉。
思ったより小ぶりだったが、それがまた良かった。
扉に描かれた梵天(ぼんてん)、帝釈天(たいしゃくてん)、奥壁にも七宝山水図が細密で、色もとてもキレイ!

一本木の丸彫り、大黒天立像
珍しい、おこった顔です。

病気を治した兄弟
薬王(やくおう)・薬上菩薩(やくじょうぼさつ)立像

北円堂(ほくえんどう)
Northern Round Hall

ここも国宝いっぱい!

運慶が指揮した弥勒如来(みろくにょらい)坐像。
少し斜めから見る顔が最高!

無奢(むじゃく)・世親(せしん)菩薩立像。
運慶(うんけい)作。
4~5世紀頃の北インド兄弟僧侶。
インド人の顔してないのが良い
「唯識(ゆいしき)」思想の元祖

四天王(してんのう)立像に踏まれている異獣の表情が面白い。

南円堂(なんえんどう)
Southern Round Hall


北円堂と南円堂の公開日が違います。
残念ながら、不空羂索観音坐像(ふくうけんじゃくかんのん坐像)に会えてません。

10月17日のみ(・_・`*)

来年こそ!

 

交通アクセス

電車

JR
東京駅 → 東海道新幹線(約2時間30分) → 京都駅 → みやこ路快速(約44分) → JR奈良駅 → バス約7分 徒歩15分

新大阪駅 大阪駅 →大和路快速(約55分)→ JR奈良駅 → バス約7分 徒歩15分

近鉄
京都駅 →約35分(特急)・約50分(急行)→ 近鉄奈良駅 → 徒歩5分

大阪難波駅 →約40分(快速急行)→ 近鉄奈良駅 → 徒歩5分

自動車

名古屋方面 →名阪国道→ 天理IC →約30分

京都方面 →京奈和自動車道→ 木津IC →約15分

大阪方面 →第二阪奈有料道路→ 宝来ランプ →約15分

空港バス

関西国際空港 →1日12便・約80~85分→ 「近鉄奈良駅」バス停 →約6分

大阪(伊丹)空港 →1日13便・約65分→ 「近鉄奈良駅」バス停 →約6分

 

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