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でかでか戒光寺(かいこうじ)の「身代わり丈六さん」と呼ばれる釈迦如来 京都

投稿日:2021年4月11日 更新日:

でかい!!
世界一背の高い釈迦如来(しゃかにょらい)

特別拝観で、間近で観ることができた!

単に、でっかい!だけでない

自分の目元には、ふくよかな足
照明で、衣の美しい牡丹(ぼたん)の花模様がくっきり

どの指の爪も、とがって長いのです
きれいに、とがらせてる女性も負けた! と
うなるだろう

微妙な指や腕の動きも魅力的で、興奮しまくりです

釈迦如来の後ろの光背(こうはい)も立体的で、所々うずまき模様が細長く上に向かって飛び出しているのです

きっと運慶さん、わくわくして造ったんだろうな(⋈◍>◡<◍)。✧♡

台座から光背まで約10メートルある釈迦如来は、たびたび居所が変わったと言う
どうやって運んだんだろう?
どの爪も欠けていなかったような

柵の手前で
「座って釈迦如来を観てください」と
伏し目がちな目と合い
優しいお顔と慈悲深い目

「だいじょうぶ」と包まれているような ひと時でした

『花まつり』

釈迦如来の誕生日 4月8日

本堂に入ると、生まれたばかりの、お釈迦様が手を上げ
「天上天下唯我独尊(ゆいがどくそん)」
と声を上げてる?
小さな お釈迦様に、ひしゃくで甘茶をかけた

一度してみたかったので
大満足


『お茶をどうぞ』
と、冷茶が設置されていた
どんな味なのか飲んでみた
ほうじ茶?番茶?
甘茶ではない?

散華(さんげ)の おみやげ

 

散華とはインドで花やお香をまいて、その場を清め供養したことに由来
日本では、蓮(はす)の花びらを模した色紙が代用されるようになった

仏壇の中やお財布、バックに入れておくと魔除けになるらしい

住職の奥さんだろうか、対応がとても気持ち良かった

戒光寺(かいこうじ)


泉涌寺(せんにゅうじ)の山内にある戒光寺は、もともと京都市大宮八条の東堀川の西にあった
鎌倉初期に、南宋から帰国した律宗の僧侶、浄業曇照(じょうごうどんしょう)が創建された
後堀河天皇(ごほりかわ-てんのう)の勅願所(ちょくがんしょ-祈願する寺)です
当初の伽藍(がらん-寺院の建物)は応仁の乱によって焼かれた

その後、焼失しなかった本尊 釈迦如来立像(しゃかにょらい-りゅうぞう)を、一条戻橋(いちじょうもどりばし)の地へなど、たびたび移された

江戸時代 後水尾天皇(ごみずお-てんのう)によって、現在の地に移し泉涌寺(せんにゅうじ)の塔頭(たっちゅう-小寺、脇寺(わきでら))となった


戒光寺を創建した後堀河天皇(ごほりかわ-てんのう)の即位は、承久の乱(1221年)を抜きには語れない
鎌倉幕府は、承久(じょうきゅう)の乱の終息後、乱を起こした後鳥羽上皇(ごとば-じょうこう)・土御門上皇(つちみかど-じょうこう)・順徳上皇(じゅんとく-じょうこう)の三上皇を配流(はいるー島ながし)した
仲恭天皇(ちゅうきょう-てんのう)を退位させた
次の皇位継承者は、乱の首謀者である後鳥羽上皇の直系子孫から選ぶわけにはいかない
そこで、後鳥羽上皇の兄でありながらも、不遇な守貞親王(もりさだ-しんのう)の三男で、出家を直前にひかえていた茂仁王(ゆたひとおう=後堀河天皇)を即位させた
生母が源頼朝の縁者だったことも、鎌倉幕府にすれば好都合
ただし、後堀河天皇(ごほりかわ-てんのう)は、まだ十歳
そこで実父 守貞親王(もりさだ-しんのう)が上皇(後高倉院)として院政を行った
皇位にあったこともなく、出家もしていた皇族が、院政を行うことは、ありえないことだった
しかし、上皇となった守貞親王は、乱の始末などに努めたが、あまり多難ゆえか、健康を害してわずか2年程で薨去(こうきょ-死亡)している
実父を亡くした後堀河天皇は、院政を行うため子の、まだ二歳の四条天皇(しじょう-てんのう)に、ゆずった
ところが生まれつき病弱であり、二十三歳で崩御(ほうぎょ‐死亡)した

後堀河天皇(ごほりかわ-てんのう)
1212-1234年
鎌倉初期の第86代天皇


創建/1228(安貞2)年
本尊/釈迦如来
宗派/真言宗
住所/京都市東区泉涌寺山内町29
拝観時間/ 9:00-17:00(内陣特別拝観あり ※要問合せ)

釈迦如来立像(しゃかにょらい-りゅうぞう)

重要文化財

戒光寺の本尊は、運慶と湛慶(たんけい)父子の合作と伝えられる丈六の釈迦如来立像であす
丈六と称するが、実際の大きさは5mを軽く超えていて一丈八尺ほどに達する
台座から光背まで含めると、三丈三尺(約10m)にもおよぶ巨像

頭頂の肉髷(にっけい)は低い代わりに螺髪(らほつ)は大粒で、髪の際は曲線
やや下を向いているおかげで拝観者と目がうまくあう
その両目は水晶を用いた玉眼で切れ長

左手を真っすぐにではなく、斜め下に伸ばしているので動きが感じられる
手のひらには皺が縦横に強く刻まれている
指は長めで爪を長く伸ばし、右手の指が少し曲げられているあたりが目を引く
鮮やかな色彩が施され、いかにも宋風の仏像という印象

首から上の病気、のどの病気を治してくださる

この写真では分からないのだが
実際は、アゴに茶色の流れたような汚れがある

説明によれば
後水尾天皇(ごみずお-てんのう)が東宮(皇太子)政仁親王だった頃、皇位をめぐる闘いに巻き込まれ、刺客に寝首を掻(か)かれそうになった
このとき、この釈迦如来が身代わりになってくれたおかげで、政仁親王(=後水尾天皇)は生命を失わずに済み、やがて皇位につくことができたと伝えられてる
「天皇の守護仏」

庶民からも「身代わり丈六(じょうろく)さん」と呼ばれて、信仰の対象となっているという

 

アクセス

電車

JR奈良線 東福寺駅→徒歩20分

京阪    東福寺駅→徒歩20分

市バス

JR 京都駅 208番→「泉涌寺道」→徒歩15分

近鉄 東寺駅 207番→「泉涌寺道」→徒歩15分

202・207・208番→東向き運行(循環バス)→「泉涌寺道」→徒歩15分

阪神高速「鴨川西出口」→7分

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