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村人に大切に守られている お地蔵さま 安産寺(あんざんじ) 奈良

投稿日:2021年10月20日 更新日:

室生寺(むろうじ)におまいりに行く前に、室生寺金堂の釈迦如来立像(しゃかにょらい)と同じ仏師が造り、セットで祀(まつ)られていただろうとされる
お地蔵さまに会いたかったので、安産寺に問い合わせ、拝観をお願いした


近鉄の三本松(さんぼんまつ)駅で降りると、向かいに地図があった
地図では踏切の向こう側だが?
三本松駅から徒歩7分のはず、少し迷っても・・・

国道の手前の道を右に進み、しばらくすると年配の女性に出会い
道を尋ねると
「その道を行くといいよ。連絡してある?」
と、心配も・・・・・

右に曲がると、看板が右上に小さく見えた

くねくねと小さな踏切を渡るとすぐだった

安産寺に入ると、問い合わせた男の方から声をかけていただいた

本当に来たとホッとしていたようだった

安産寺(あんざんじ)は、地域の集会所でもあるようだ

温かい、お茶を入れてもらって(#^.^#)

お地蔵さんの逸話(いつわ)や、奈良テレビで放送されたビデオを見せてもらった
よく読んでる仏像本の作者 西山厚さんも登場

お地蔵さまは、川を流れてきたと伝えられている

豪雨で宇蛇川(うだがわ)が増水した時、上流からお地蔵さまが流れつき
村人たちがあわててお救いした

集落でお地蔵さまが急に重くなり
「ここに!」と、お地蔵さまがおっしゃった?

それから、奈良国立博物館に、あずけた事もあったようだが

もう一度この地に、おいで頂きたい!! と
地域の方が、今いらっしゃるコンクリートの安置場所を建て
大切に守っている

一仏像ファンのために、待っていただいたカツイ様からも、お地蔵さまを、とても大切にされていることがわかった

本当にステキなお地蔵さまです

お地蔵さまの立っていた蓮(はす)の台座と
お地蔵さまを照らしていた、板の素晴らしい光背(こうはい)には、室生寺で別のお地蔵さまがいらっしゃるが

沓(くつ)をはいてる安産寺のお地蔵さまは、この地で地域の人に愛され、とても満足して、ほほえんでいるようです

毎月9日の午前中10時から正午までは、お地蔵さまに会えると伺った

また、地域の人の笑顔と、お地蔵さまに会いたい

地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりゅうぞう)


子安地蔵菩薩

安産子授けのご利益があります

奈良・安産寺
重要文化財
木造
像高177.5㎝
平安時代 9世紀

-仏像, 神社・寺

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