やっぱり、単独ハイキングはむずかしい‥‥‥
丸山草原のススキに行けなかった。
もっと、十分に調べて出かけるべきだった。
たくさんのハイキングコースがあるらしい。
でも、髻山(もとどりやま)『三角点』でのパノラマは、最高!
スタートは近鉄大阪線の西青山駅。
無人の改札口を出ると、目の前に「青山高原」の標識があり、階段をのぼった。
平坦な桜並木は、旧近鉄の線路で、新青山トンネルが完成するまで使われていたそうだ。
まっすぐ20分程歩くと乗馬クラブに突き当たり、左の橋を渡ったら国道165号にでる。
右に曲がり川沿いを15分程歩き、古ぼけた歩道橋で国道を渡ると、そこがハイキングの入り口。
「青山高原ハイキングコース」の→に従い『三角点』を目指した。
右や左に小川を見ながら、うっそうとした林道を道標に従い30分程歩くと、別荘地?に出る。
この辺りで、道標を見逃したのか迷った。
全部で515段の、急な階段があるはずだが、見つからない。
同じ場所に出たりしながら、やっと階段の途中に出あった。
左の階段を上ればいいのだが、右の急な下り階段にビビり、階段に足を踏み入れるのに力がいった。
慎重に50段程上って、階段は終わった。
道に迷って良かったのか、何だか分からないが助かった。
しばらく山道らしい道を歩くと道路にいったん出て、ちょっと道路を歩いて、右手の山道に入り、しばらく登ると明るくなり、『三角点』は目の前。
わきに「東青山駅へ」の道標があった。
『三角点』標高756メートル、さえぎるものはない大パノラマが広がる絶景を堪能した。
おにぎりを食べ、ひとやすみ。
『三角点』から、なだらかに下りる道を行けば良かったのに、先ほど登り切った所で見た「東青山駅へ」の道標の山道を下りて行くことにした。
木や石に手をそえながら、山道を道標に従い下りていった。
小川がチラチラ見え始め、せせらぎに安らぎを感じながら、足を進めると橋があり、渡らずに『霧生滝』に向かった。
しっかりした休憩所もあり、ハイキングの人の為に道も整備してあり、道標も多く設置してあった。
もとの、橋に戻らずに「東青山駅」に行ける道標があったが、進む道は分からなかった。
山で無理は禁物!
橋まで戻り、橋を渡り、整備された道を下った。
次は『飛龍滝』に寄り道。
広い道を下り続けると『布引の滝』のカンバン。
展望台からだけで良かったのに、階段をおりていったら、『大日滝』、それから少し登ると、今さっきの『飛龍滝』?
『布引の滝』は、最初に寄った『霧生滝(きりゅうたき)』と『飛龍滝(ひりゅうたき)』と『大日滝(だいにちだき)』を合わせたもの。
もと来た道に戻るのにゼイゼイ、ハァハァ‥‥
展望台で、一休みしてから帰りを急いだ。
舗装道路の横に、たくさんのソーラーパネルが設置されてあった。
車道に出ると、右手にメモリアル墓地。
アスファルトを下りるのは、かなり足に負担がかかり、足首、ひざ、太ももが悲鳴をあげていた。
ほとんど下りきった所で、電車の音が聞こえ、日が暮れる前に駅にたどり着けると確信したが、最後の突き当たりで右か左か明確な標識が見つからない。
左は少し上り、右は少し下り、もう登りたくないと心の叫び!
右に下りていった。
しばらく歩くと、街並みは見えるのだが、不安が‥‥
その時、前から軽トラが !
手を振ってみたら、止まってくれた。
「東青山駅は、この先ですか?」と尋ねたら、女の人から「反対よ」と、つらい答えが返ってきた。
もうムリ。
手を合わせて「乗せてください」と頼んだら、笑顔で「いいよ」と。
軽トラの女性は、山の案内人で、近々、その仕事があるらしく、台風の影響で山が荒れて、かなり整備した話しや、間違えた場所など聞いてくれ、直すように依頼すると言っていた。
もっと話したい事、聞きたい事はいっぱいあったが、変な事件が多いこの頃、駅まで軽トラに乗せてくれただけで、ありがたい。
お礼を言って、早々に軽トラから降りた。
一人旅は心細いが、人の温かさに会えるから好きだ。
でも今度は、山の案内人付きで登りたい。
青山高原(あおやまこうげん)
笠取山(かさとりやま)を主峰とする布引(ぬのびき)山地一帯に広がる大草原。
標高は700~800メートルで、南北におよそ10キロに及ぶ。
なだらかな丘陵でブナ、クマザサ、ススキが群生している。
春にはヤマツツジ、ミツバツツジなどが咲く。
アセビの見ごろは4月下旬。
ツツジは5月下旬から。
ちょっと分からないのだが、暖地性植物の北限界であるとともに、寒地性植物の南限界。
イヌツゲやアセビ、ミヤコザサ、ヤマツツジなど両植物が交錯しているので四季を通じて楽しめるようだ。
アクセス
復路 東青山駅から近鉄上本町駅(急行だけで、1時間40分)
電車の本数が少ないので、急行の「青山」行きでは、「青山駅」で乗り換え電車を20分待ち、途中の駅で通過待ちなどで、上本町駅から2時間かかった。